中国六大銀行 2018年の貸出増加額の半分は個人住宅ローン

中国の各種メディアで中国六大銀行の貸出の状況が報道されていましたのでご紹介します。

2018年の1年間で増加した新規の貸し出しの内容の紹介です。
貸出では、企業向けや個人向けなどの区分があります。

・六大銀行の新規増加貸出金は合計で、5兆1,305億元であった。
・うち、企業向け増加が1兆4,876億元、個人向けが3兆1,180億元であった。
・個人向けのうち、住宅ローンが2兆5,338億元で、増加貸出金の半分を占めた。

増加貸出金のうち、半分が住宅ローンですね。
日本でも個人住宅ローンは未回収のリスクが少なく利息もいいので、儲かる商品として銀行としては企業向けに比べておいしいビジネスのようです。
企業向けは、利息が低く、倒産により未回収のリスクがあるのであまり儲かりません。
また、元気のあるIT系は銀行ローンよりは、将来の上場を目指して増資を目論むことが多いようで銀行から借りようとしないため貸出先も限られているようです。
このため、業績がいい企業には多数の銀行が営業に訪れ、さらに金利が下がるというような状態になっています。

中国では、土地(使用権)が日本のようには価値のある担保にならないため、企業向け貸し出しは国有企業や有名企業向けを除き、あまり活発ではありません。
このため、個人からお金を集めて企業に貸し出しをするプラットフォームが隆盛でした。
ただ、ハイリスクハイリターンで貸出先の企業が倒産しお金を出した個人が騒ぐといった問題もあり、最近は下火です。
銀行からの融資に頼れないため、多くの民間企業では「あるとき払い」になります。つまりは、約束通りに払ってもらないというのが普通です。

いずれにしても、普通の中小企業に融資が回らないと、投資できませんので、経済発展の足かせにはなりそうです。